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燃えよカンフー デビッド・キャラダイン演ずる拳法の達人への想い [太極拳]

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今日は、「太極拳マスター」を目指す私にとっての、
原点の一つとも言える、アメリカのTV映画&ドラマシリーズの話を一席。

’70年代半ば、カンフー映画が大流行しました。
きっかけはもちろんブルース・リーの「燃えよドラゴン」です。それ以降、日本で馴染みのなかった香港製の「カンフー映画」が日本で次々公開され、大ブームとなったのです。

しかし、そのどれもがみごとにB級作品。
ワンパターンのストーリーに迫力のない殺陣、ブームに乗って量産された雑な造り、これが繰り返されたわけですから、たちまち食傷気味になってしまいました。

そんな中、1本のテレビ映画が日本で放映されました。
「燃えよカンフー」です。

私は、いつものカンフー映画を観るノリで、観始めたのですが、
すぐに「これは何か違う」と気付きました。

その映画は体裁としては西部劇。
しかし主演のデビッド・キャラダインが演じるのはガンマンではなく、
カンフーの達人クワイ・チャン・ケインでした。

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酒場での「つかみ」の格闘シーン。YouTube 動画をキャプチャーしました。

一人の若い男が、砂漠を彷徨うシーンから始まり、西部のとある町に着くところから物語が展開されて行くのですが、ところどころにフラッシュバック的に回想シーンが挟まれていきます。やがて話が進むにつれ、なぜケインがその西部の街にやってきたのかが、それらの回想シーンによって詳らかにされていくのです。

回想シーンでは、中国人とアメリカ人のハーフであるケインが、少林寺に入門を許され、厳しい修行の様子が描かれて行きます。その中でのケインとその師匠であるポー先生との禅問答のようなやり取りが、多感な少年であった私の心に響くものだったのです。

アメリカでは、この「東洋の神秘的な仏教観」みたいなものが受けたらしく、
この後TVシリーズ化され人気を集めました。

日本でのシリーズ放映は、深夜の時間帯にもかかわらず5%程度の視聴率を稼いでいたと記憶しております。当時のことですからビデオデッキなど家にはなく、毎週深夜にリアルタイムで食い入るように観ていたものです。

本作の原案はブルース・リー。
当然、自らが主演することが前提でしたが、「見た目がハーフに見えない」「英語の訛りが強すぎる」などの理由で実現できませんでした(東洋人を主演にできないという差別があったともいいます)。

原題は「KUNG FU(カンフー)」。日本放映時に「燃えよカンフー」としたのは、当然「燃えよドラゴン」の人気にあやかってのことでしょうが、皮肉な話です。

そして、代わりに主役を演じたのが、デビッド・キャラダインだったのですが、
私的にはこちらが大正解!と思っています。

よく指摘されるように、確かにカンフー素人のデビッド・キャラダインのアクションはショボいのです。映画では、巧みなカット割りのおかげで、うまくごまかせていたのですが、続く長いシリーズではボロを出しまくっています。

しかし本作及びシリーズの見どころは、凝ったストーリーと「西洋人がイメージする東洋」という独特の作風であり、デビッドの持つ優し気な風貌や醸し出す雰囲気は、この人以外考えられないレベルでのはまり役だったと思います。それにアクションは付けたし程度でしたから。

それでも私は、数少ないアクションーンは楽しみにしてはいました。ただし「デビッド、今回もがんばれ!」と応援するような気持で観ていたのですが。



さて最後に、ケインとポー先生のやり取りの1シーンを!


「先生、愛する者を失った時は、どうすればいいのですか?」

「まことの愛は決して失われることがない、と知るがよい。死んだ後でこそ、初めて絆の深さがわかるものだ。そして生前よりもより強く、その人間と一つになることが出来る」

「それは長い間知っていて、愛した人の場合だけ、そうなるのでしょうか?」

「時には、ほんのつかの間の巡り逢いにおいて互いの魂を永遠の絆で結ぶ者もある」

「行きずりの未知の人であっても、それは可能でしょうか?」

「魂の世界には、時間の長短はないのだ…」


…やはり深いです。



この作品、今の若い人にも観てもらいたいな、と思われた同年代の方、
ポチッとお願い致します。

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