So-net無料ブログ作成

映画「黒帯」。オリンピック競技「空手道」を楽しんでいただくために! [空手]

沖縄好きの私は、沖縄発祥の日本武道「空手道」のことも、こよなく愛しております(習っているわけではありません 笑)。
その空手道が、東京オリンピックの正式種目になったんだよー、という事は、このブログでも何度か書きました。でも、柔道と比べれば、まだまだメジャーではなく、どういう武道か理解されていないように思います。

私の手元に「黒帯」という映画のDVDがあります。
2007年公開となっていますので、10年も前の映画です。
しかしこの映画、「空手道とはなんぞや」という疑問に答えようとして作られた映画なので、東京オリンピックを3年後に控えたこの時期、10年の時を超えて“今こそ”注目されてほしいと思い、本日紹介させていただくことにしました。
尚、使用の画像は、同DVDパッケージ及び付属小冊子からと、動画をキャプチャしたものです。

DVD黒帯2.jpg

DVDの箱の裏面に書かれていることを、抜粋します。

闘いは“本当の自分”に出会うための旅である。
<ストーリー>
昭和7年。柴崎英賢の道場のもと、空手の修業に励む若き3人の男たちがいた。その名を、大観、長英、義龍という。だが、師 英賢の突然の死により、継承の証である「黒帯」が残される・・・。
激動の時代に翻弄されながらも、真の強さを求め、己の信じる道を突き進んでいく男たちの、魂を揺さぶる闘いの物語。一子相伝、空手の継承の証「黒帯」を手にするのは一体誰なのか?そしてその闘いの果てに彼らを待ち受ける運命とは!?

この映画の時代設定が昭和初期という、イメージ的に“暗い世相” の時代背景もあり、“荘厳なる武道”としての空手が映えます。但し、時代考証に甘さがあり、いくら昭和初期と言ってもそれはないだろ、と思えるシーンも散見されます(この映画が外国への空手プロモーション用として企画されていたようなので、「日本的演出」の過剰サービスかもしれません)。

ま、そんなことはともかく、注目すべきは伝統空手の動きによる格闘アクションです。
というのも、主人公である空手家二人を、本物の空手の達人が演じているからです。
プロの俳優ではないので、当然演技は下手なのですが、お二人の堂々とした佇まいが、そんなハンデを十分にカバーしているように思います。

まずは、そのお二人を紹介しましょう。

k04.jpg
義龍役 八木明人(やぎ あきひと) 国際明武館剛柔流空手道連盟 館長・練士6段(当時)
出演当時は30歳でしたが、その時空手歴はすでに27年。
沖縄剛柔流の嫡流継承者として、空手道に生涯を全うする運命にある方です。

k03.jpg
大観役 中 達也(なか たつや) 社団法人 日本空手協会総本部師範 7段(当時)
出演当時43歳。13歳より空手をはじめ、目黒高校、拓殖大学の空手道部と進み、その後、日本空手協会に所属し、様々な競技大会で活躍、全日本大会優勝を始め優秀な成績を残す。
現役時代は、「協会の貴公子」と呼ばれたオトコマエの師範です。


一般にはほとんど知られていない映画ですが、
公開当時、空手界では中達也師範のアクションがかなりの話題になっていたようです。

中師範の競技スタイルは、いわゆる「寸止め」だったのですが、流派を超えてフルコン空手家の心をも、一瞬にしてがっちり掴んだシーンがあります。
それが、映画冒頭での「つかみ」ともいえる、次のシーンです。

大観こと中師範が、軍服を着た男と対峙しています。
軍服を着た男が、腰の刀を抜こうと手をかけた刹那です。
大観の身体が、何の予備動作もないまま、画面を左から右へ一瞬で移動しました。
001.jpg

002.jpg

003.jpg
あっ、と思った時には大観の右拳が、軍人の顎をとらえていたのです。
大観が放ったのは、「移動基本」で練習する「追突き」でした。
空手の基本技である追突きが、「演じる人によっては、こんなにも完成された技になるのだ!」と、空手関係者の感動を呼んだのです。

そして、分解写真を見てわかるように、突きを寸止めではなく、本当に当てています。
この映画を通して見られるアクションは、すべて当てているのです。
そりゃ、ものすごい迫力になるはずですわ。
因みに、この大変な殴られ役を演じたのは、日本空手協会の選手の方です。


では、そんなアクションシーンのいくつかを、映画の流れに沿って紹介いたしましょう。

もう一人の主人公 義龍こと八木師範 対 刀をもつ憲兵(白竜さんが演じていました)。
剛柔流らしい円の動きで、鋭い剣先を捌き、突き蹴りすることなく相手を制します。
004.jpg

005.jpg
「空手に先手なし。こちらから相手を突いてはならん、蹴ってはならん」
「己の技を全力で向けるべき相手は己のみ、それは、生涯に一度あるかないかの至福の時」
といった、師 英賢の教えを、頑なに守るが故の義龍の戦法なのです。


師の教えに納得がいかない大観の方は、憲兵隊の手先となり、自分の腕試しとばかりに、次々と道場破りをしていきます。

とある道場での、若き道場主との対決。
大観は、相手が回し蹴りを出す瞬間に入り身をし、
カウンターの右拳逆突きが、見事に相手の顎を捉えます。
g01.jpg

g02.jpg

g03.jpg

g04.jpg

g05.jpg
相手は、蹴上げる足の勢いをそのままに、もんどりを打つように倒れます。
殴られ役、大変です。ちなみにこの方、フルコン空手の選手です。

映画半ばの、地域最強と言われる空手道場主と大観の対決。
この相手役は、この映画の企画・武術監督でもある、俳優の西冬彦氏です。
006.jpg
緊張感溢れる対峙シーン。

相手の前蹴りに合わせて、大観の猛烈な中段逆突きが決まる。
007.jpg

008.jpg
ワイヤーアクションなどの仕掛けなし。本当に吹っ飛ばされているのです。


そしてクライマックスで画面はモノクロに。
009.jpg
師 英賢の教えを、頑なに守る義龍と、

010.jpg
師の教えに背き、やりたい放題に暴れてきた大観、

011.jpg
主人公二人の対決。

012.jpg
最初はスタンディングでの技のやり取りから、

013.jpg
やがて泥んこレスリング状態へ。

014.jpg
闘いのリアリティーを追究したらこうなったようです。

015.jpg
そして義龍の手刀が大観の頸動脈を捉える。

016.jpg
大観は、「やっと師匠の教えがわかった」みたいなことを言い残し、息絶えます。

最後は、中達也、八木明人両師範の、形演武をバックにエンドロール。
017.jpg

018b.jpg

映画のストーリーは古い時代劇のようで陳腐、しかも突っ込みどころ満載なのですが、イメージとしての「日本武道 空手」は、うまく表現できていると思います。

義龍こと八木師範には申し訳ないのですが、大観こと中師範の「空手の形分解」を応用したようなアクションこそが、この映画の最大の見どころなのです。空手素人の私が言うのは、烏滸がましいことではあるのですが、これで空手の試合を観る目が養われるように思います。

機会あれば、ぜひご覧いただき、東京オリンピック 空手道競技での日本人選手の活躍に、期待してほしいと思います。

ウリャ!、気合と共に瓦を割るように、
ポチッとお願いします、押忍!

人気ブログランキング


【意外と知らないIT用語】ドメインって何? お名前.com



極真会館の選手が、全空連ナショナルチーム入り! [空手]

まず、今日のタイトルですが、空手に興味がない人には、何のことやら?ですね。
でも、ことは2020年東京オリンピックに関わる話題です。

極真会館をご存じない方のために簡単に説明すると、
故 大山倍達という戦後最強ともいわれる空手家が立ち上げた空手団体です。

一般的な競技空手が、突き・蹴りを相手の身体の寸前で止める「寸止め」といわれるルールで試合をするのに対し、直接相手を打撃する(拳による顔面攻撃は禁止)という、過激な「フルコンタクト」ルールを採用しています。

大山倍達という空手家については、以前熱く語っていますので、ご興味があれば、ぜひ!
[→]憧れの極真空手 リアルヒーロー大山倍達

ここで、4/26付の「イーファイト」の記事を一部引用させていただきます。
----------------------------------------------------------------------------------------
極真の髙橋祐太、上田幹雄が全空連ナショナルチーム入り

2020年、東京五輪の追加種目として採用された空手。この空手は世界空手連盟(全日本空手道連盟=全空連もメンバー)のルールで行われる。

相手にダメージを与えないようコントロールした突き蹴りを入れてポイント数を競う。瞬間的に片手で掴んでの倒しや足払い後の突きもポイントとして認められる。

東京五輪に日本代表となるには各大会で活躍するか、強化選手選考会に合格するなどして、ナショナルチーム(全日本強化選手)に入ることが、まず条件となる。

今年4月1~2日に開催された全日本強化選手選考会に昨年、全空連に友好団体として加入した直接打撃性、フルコンタクトルールの極真会館(松井章奎館長)から、2014年第31回全日本軽重量級王者の高橋佑汰(24)と2015年第11回全世界選手権6位の上田幹雄(21)が初参加。普段とは異なるルールの組手に挑戦し、1ポイントも奪えなかったものの、この五輪ルールに「初めてとしては良く出来た」と審査側から声が上がった。

012.png
得意の蹴りで攻めた上田(右)だったが、ポイントに至らず 出展:イーファイト
-----------------------------------------------------------------------------------------

「1970年代半ばから少年マガジンに連載が始まった、大山倍達の伝記劇画「空手バカ一代」が人気を呼び、極真空手が大ブームとなりました。
その劇画の中で、大山倍達は、他流派の寸止め空手を「ダンス空手」と揶揄し、それに対し自流を「ケンカ空手」と称し、その強さを主張していました。
また、自著の中では「全空連」に対する批判めいたことも書かれていたと記憶しています。

当時の多くの少年たち(私もです)は、それらにすっかり洗脳され、
「極真にあらずんば空手にあらず」みたいな風潮になっていました。
(これは、後に誤解だと知ります。寸止めルールで試合をする流派でも、地稽古と呼ばれる直接打撃の稽古もし、一流選手は実際に恐ろしく強い、という事です)

こういった時代を知るものにとって、「寸止め」の全空連と、あの「フルコン」極真空手が融和するということ自体が大事件なのです。しかも極真側から、あれほど嫌っていた「寸止めルール」での試合に参加するというのですから。

この状況を、古くからの空手ファンである私としては、素晴らしいことだと素直に感激しております。これも、空手がオリンピックの正式種目になったからこそです。
オリンピックという目標を得た空手界は、今一致団結の時を迎えているのです。

空手の故郷沖縄でも、「空手会館」が出来たり、空手関係の大掛かりなイベントも増えてきているようです。古流の技術の、競技への応用などの研究も盛んと聞きます。

2020年東京オリンピックに向けて、空手が柔道に負けない「武道競技スポーツ」として、益々発展していくことに期待したいと思います。


空手道の益々の発展と、皆様のご健勝を祈念して、
ポチッとお願いします!

人気ブログランキング


憧れの極真空手 リアルヒーロー 大山倍達 [空手]

太極拳マスターを目指す中高年の私が、高校生だった‘70年代半ばごろ、世界中がブルースリーを発端とした、カンフー・空手ブームに沸いていていました。

その頃私が習いだしたのは、少林寺拳法。
理由は、同じクラスの仲の良い友人が少林寺拳法の有段者だったので、その子にちょこっと手ほどきを受けていたからです。

でも、空手にはずっと憧れを持っておりました。
少年マガジンに連載されていた「空手バカ一代」という劇画に熱中していたからです。
極真空手の創始者である大山倍達(故人)氏の一代記としてスタートした物語は、氏の高弟たちの活躍記まで話が広がって行き、芦原英幸(故人)というもう一人のヒーローも生まれました。

「空手バカ一代」は、「実話を基にしたノンフィクション作品」という触れ込みでした。
しかし、実際にはほとんどが原作者 梶原一騎(故人)氏の創作だったようです。
でも、そんなことを知ったのはずっと後のこと。
劇画のエピソードのところどころに出てくる “大山倍達 談・・・” のフレーズに心躍らせ、「現実」に存在する「ヒーロー」の活躍に、まさに手に汗を握って応援するように読みふけったものです。

少林寺拳法を習いながらも、大山倍達氏の著作本をいろいろ買いあさりました。
思い出すままに羅列します。

・空手を始める人のために
・私の空手道人生
・続 ケンカ空手 わが青春の修練秘録
・空手バカ一代 闘魂
・ダイナミック空手
・続 秘伝極真空手

なかでも「続 秘伝極真空手」は思い出深い本です。
価格が8千円近くもした豪華本。
当時の高校生が、気軽に買える価格ではありませんでした。

そこで私が取った購入作戦は、昼食を抜く、ということでした。
弁当を作ってもらう代わりに、学食での昼食代をもらう。
それが1日いくらだった憶えていないのですが、たぶん多くても300円程度でしょう。
憧れの豪華本が買える金額に達成するまで、ひたすら空腹に耐え続けたというわけです。

そんな思いまでして、手に入れたのがこの本です。
IMG_7820.JPG
日貿出版社 刊 続 秘伝極真空手はケース入りの豪華本

IMG_7823b.jpg
表紙裏に、大山倍達氏のサイン入り! 家宝です。

「続 秘伝極真空手」は、先に出版されていた「秘伝極真空手」の続編。
自由組手の解説をメインとした、上級者向けの空手技術書です。

空手素人の私には「猫に小判」の内容でしたが、それでも実際に習っている少林寺拳法に応用できればいいなと思い、本の分解写真を参考に、見様見まねで極真空手を研究したものです。
当時、極真空手と少林寺拳法は、あまりいい関係ではない時代でしたけれどね。

若い時分に、極真空手を正式に習えなかったことが少々悔やまれます。
今となっては、太極拳の幻の秘伝技で相手を打ち倒す!、
そんな妄想フルコンタクト試合をするしかないようです。


「空手バカ一代」の洗礼を受けた世代の方は、仲間のよしみで、
ポチッとお願いします!

人気ブログランキング

速さこそ真髄! 空手 荒賀龍太郎選手 [空手]

空手が東京オリンピックの正式種目に決まってから、
各種メディアにも取り上げられることが少しずつ増えてきました。
空手ファンの私にとっては、うれしい限りです。

空手競技は、「組手」と「型」の2部門があるのですが、
組手部門で今一番注目されているのが、荒賀龍太郎選手です。


荒賀選手を簡単に紹介しましょう。

キッコーマン荒賀2.png
上段突きを決める荒賀龍太郎選手。 出展 キッコーマンの荒賀選手応援サイト

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■荒賀龍太郎(あらが りゅうたろう)
■1990年10月16日(現在 満26歳)
■身長  184cm
■体重  83㎏(-84㎏級で各大会に参戦中)
■主な戦績
<国際試合>
並べて書くには多すぎるので、概要を!
物凄い数の国際試合で優勝、上位入賞。
そして昨年ついに、第23回世界空手道選手権大会 優勝!
2007~2016 全日本空手道連盟ナショナルチームメンバー(10年連続)

<国内試合>
こちらもかいつまんで!
高校時代無敗。
国体7連覇!
全日本空手道選手権大会5回優勝!などなど
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう、どうしょうもないぐらいすごい選手です。
さて、そんな荒賀選手ですが、攻撃の仕方でスランプになったことがあります。

2015年に放送されたTV番組「アスリートの魂」で荒賀選手が密着取材を受けていました。
その回のタイトルが「速さこそ真髄 空手 荒賀龍太郎」。

番組では、荒賀選手の日常の練習と試合の様子から、ちょっとしたスランプに陥り、それを克服するため、新たな「突き」を習得するまでを追いかけていきました。

荒賀選手は、相手選手が動き出す瞬間に反応し、先に上段突きを決める「先の先(せんのせん)」というカウンター攻撃を得意としています。しかし、これは相手が先に動こうとしてくれなければ、決めることができない戦法です。対戦選手たちも荒賀選手のことを研究し、不用意に攻撃を仕掛けてこないようになり、この戦法を使えないことが多くなってきます

ある試合で、荒賀選手は相手がなかなか攻撃してこないのに焦り、自ら動き出して逆にカウンター攻撃を受け、敗れてしまいました。このまま「先の先」戦法に頼るだけでは、勝ち続けて行くことは難しいと判断し、自ら先に動いても決めることができる、そんな突きの習得を目指します。

解決の糸口を、古流の沖縄空手「泊手」に求めます。荒賀選手を指導したのは、
泊手の嫡流伝承者 沖縄拳法空手道の山城美智師範でした。

山城師範は、荒賀選手の動きを見て、すぐにある癖に気付きます。突きを出そうと動き出すときに、わずかに体が沈むのです。この予備動作を相手の選手は気付いていたはずだと指摘。古流の「起こり」がない突きを伝授します。

その結果、まったく「タメ」を作らず、停止状態からいきなり猛スピードの突きを繰り出せるようになったのです。スパーリングパートナーをしていた選手は、「これはかわすことができない」と、かなり驚いる様子でした。

もともと世界一のスピードといわれていた荒賀選手の突きですが、動き出しの気配を消すことで、さらに大きく攻撃力を増しました。そして、次に参加したアジア大会では、新たな突きが威力を発揮して見事優勝したのです。


TV番組としてはここまででしたが、主な戦績の欄に書いたように、昨年の世界大会でも優勝されたのです。現時点において、日本では敵なし、世界でもほぼ頂点の実力でしょ、間違いなく。

これだけの選手ですから、どうしても2020年の東京オリンピックでの活躍に期待してしまいます。しかし、その時までおよそ3年半あります。今がピークとも思えるこの状態を維持できるのか、ちょっぴり心配です。

当然、「がんばってほしい」という思いがあるのですが、その反面、3年半という期間に、荒賀選手を脅かす、新たな若い選手が育ってこないのもまずいかな、とも思うのです。

いずれにしても、荒賀選手には、当分は目立った活躍をしてほしいものです。
柔道の世界チャンピオンといえば、一般的にも知られた存在ですが、空手はまだそこまでの認知度がありません。もっともっとメディアに取り上げられるようになり、東京オリンピックにむけて空手界と世間を大いに盛り上げて行ってほしいと思います。

がんばれ、荒賀選手!
応援していきます!!


空手の人気が高まって行くことを祈念して、
ポチッとお願いします!

人気ブログランキング

面白いもの売ってますねー。

空手道型の女王 宇佐美里香 渾身の演武、観戦に見る「世界」と「日本」の温度差! [空手]

昨日(3月6日)中学校武道の空手について触れましたが、本日はその続きみたいな話です。

2012年(古い話ですみません)に、フランスのパリで行われた第21回世界空手道選手権大会 女子型の部の決勝をyoutubeで今でも観ることができます。

その時、優勝したのは日本人の宇佐美里香さんです。

無題.png
出展 Blogs.yahoo.co.jp

宇佐美さんは、高校生の頃から数多くの大会の「型」で優勝、「空手道型の女王」と呼ばれてきました。そして、この世界大会優勝で有終の美を飾り、競技者としては引退されています(世界大会王者といっても、柔道王者ほど名前が知れ渡っていないのが残念です)。

世界大会決勝での型は、チャタンヤラクーサンクー(漢字で書くと「北谷屋良公相君」)。
スピード、切れが素人目に見ても物凄く、素晴らしい演武です。
美しい女性が演じる型は、武道が本来持つ「厳かさ」に加え「華」がありますね!
ご興味のある方はこちらでご覧になれます。


しかし私は、観ていて気なっていることが、他にあるのでその辺のことを少々。

まず、観客が多いということにびっくりです。
かなり大きい会場のようでしたが、ほぼ満席のように見受けられます。
日本で伝統空手の大会を行っても、観客席はガラガラという事がよくあります。しかも、その少なめの観客は出場選手の応援団がほとんどかな、という感じがしますし。

次に観客の応援の仕方です。
それが良い事なのかどうかは別として、宇佐美選手の一挙手一投足に呼応して声援を送っているようでした。

さらに印象的だったのは、型の終盤に2段下蹴りへの準備に入ったとき、観客席から自然と手拍子が始まりました。陸上選手が走り幅跳びの助走前によく起こるアレ風です。
観客はちゃんと型の流れを理解して観ていることが、これで分かります。

そして二段蹴りを放つまで手拍子で盛り上げ、着地後の残心のタイミングで大拍手。
型が終了したあとは、大観衆がスタンディングオベーションです。

えー何が言いたいかと申しますと
観客のレベルが日本よりずっと高いではないか!という驚きです。
空手を愛する人が、母国日本よりずっと多いのではないか!という憂いです。


せっかく空手道が、2020年東京オリンピックの追加種目に選ばれたのですから、母国の誇りをもってその時を迎えたいではありませんか!

選手や関係者は、宿願であったオリンピックに参加ができるわけですから、それへ向けて必死で努力していくことは間違いありません。

合わせて観る側もレベルアップして、心を込めて応援をして行きたいものです!
「柔道」もいいけど「空手道」もねっ!
どおですかぁ、お客さん!


よーし、空手道を応援するぞ!と思って頂けたなら、
ポチッとお願い致します!

中学校武道必修化実施から3年、空手はどうなっている? [空手]

私、自分でやっているのは太極拳ですが、日本武道も好きなんです。
とくに空手道は大好きで、このブログにもいくつかの記事を書いてきました。
今日は、中学校武道必修化実施における空手道採用状況について、という硬い話題を、
軟らかめにお届けしたいと思います。

晴れて東京オリンピックの追加競技となった空手道。
2020年に向けて、競技者も関係者も期待に胸を含ませていることでしょう。うん、私もです。

そこで気になったのが、平成24年度から実施されている「中学校武道必修」での空手道採用の現状です。採用が増えれば、オリンピック競技の先輩「柔道」なみにメジャー化するきっかけにもなるだろうし、空手競技者予備軍が増えるかも知れないですからね。

で、ちょっと調べてみました、押忍!

jhs_tebiki.jpg
空手道指導の手引 出展 全日本空手道連盟

まず、全国に中学校がどれくらいあるか?というと、
国公立私学全部あわせて、およそ1万校です。

平成26年度に空手道を採用している中学校は・・・207校。
全中学校に占める割合は、約2%。ううっ、少ない!
それでも、この制度開始初年度は124校だったというので、倍近くには増えていますね。

空手採用校207のうち、沖縄県の中学校数は・・・127校。
全空手採用校に占める割合は、61%。空手の故郷ですからね、納得。
ちなみに沖縄県にある中学校は154校らしいので、空手採用率は83%。

採用武道の選択肢としては、柔道・剣道・弓道・相撲・空手道・合気道・少林寺拳法・なぎなた・柔剣道とあるみたいですが、文部科学省が出している「現行学習指導要領」の「保健体育」を見てみると、「武道」の項目の中には、柔道・剣道・相撲の説明しかないじゃないですか。9種の武道の名前を挙げているのだったら、すべての指導要領ぐらい書いておくべきですよね。

やはり予想通り、柔道・剣道を採用しているところが多いようですが、考えてみれば、柔道、剣道の経験がある先生だったら各学校に一人や二人はおられるでしょうし、部活動としても行われていることが多く、馴染みがあり授業がしやすいからでしょうね。
私の、中学・高校時代を思い返しても、柔道・剣道部はよく見かけたし、高校時代の体育に行われていたのは、柔道が多かったと思います。

空手道が好きな私としては、やはりこの状況はさびしい!
沖縄以外の中学校では、指導者が少ないという問題があるのですが、練習のための必要施設等という観点でいえば、空手道は導入しやすいのですけどね、ほんとは。

というのも、空手の練習は、場所を選ばないのです。
柔道のように畳がいるわけでもなく、相撲のように土俵がいるわけでもない。
どこの中学校でもたいていある施設、体育館さえあればOK。
さらに言えば、天気さえよければ屋外でもかまわない。極端な話、空手着さえも「必要」ではない。だって、空手の発祥の地 沖縄では、昔は空手着なんぞ無かったのですから。

それに、もう一つの魅力は、柔道のように「基本技」と「乱取り」だけでなく、「型」があるということです。ダンスばやりの昨今、ジャパニーズ・トラディショナル・ブドーダンスという切り口でとらえれば、興味の湧く女子生徒も増えるのではないでしょうか!
女の子が、空手着姿で勇ましく型を打つ姿はすごくかっこいいです!

空手道大好き人間の私は、採用の中学校が増え、空手愛好者のすそ野が広がっていくことを期待します。

ところで、私が住む大阪府での空手採用中学校は・・・げげっ、2校のみ。
大阪府の中学校の先生方、ぜひ空手道の素晴らしさに気付いてくださいねっ。押忍!


空手採用中学校が増えるといいな、と思っていいただいた方は、1票投じるつもりで
ポチッとお願い致します!

沖縄空手 ナイファンチという不思議な型 [空手]

沖縄空手の伝統的な「型」に興味を持ったきっかけは、YouTubeでたまたま見た、
沖縄の女性空手家 小林流神人武館 翁長美智子師範のナイファンチの演武動画です。
私としては、「空手」イコール「組手試合」のイメージがあり、「型」について正直なところあまり関心がなかったのですが、美智子師範の動きには息をのみました。

基本にして奥義の型と言われるナイファンチ。
見た目は、左右に横歩きしながら左右対称の技を繰り出すだけの地味な型です。
しかし美智子師範のナイファンチは、腰使いが鋭く、同時に連係して身体の各部分が猛スピードで動き、見る者を圧倒します。そして演武は、あっという間に終わります。型を演じるとき、どれだけ速ければよいのかは私にはわかりません。でも、その凄味だけは素人でも伝わってきます。
※翁長美智子師範のナイファンチ初段の演武はこちらでご覧になれます。

それ以来、空手の「型」の方にも興味を持ち、いろいろな人が演じるナイファンチをYouTubeで、タダで見ました(便利な世の中になったものです)。

ナイファンチは鍛錬のための型と言う人もおれば、ナイファンチこそ実戦のための型だという人もおり、型の解釈もじつに様々です。演武の仕方も個人差が大きく、見れば見るほど、「本当のところはどうよ?」という疑問が湧いてきます。

220px-Motobu_Choki2.jpg

しかし、大正11年、52歳で異種格闘技戦興業に飛び入り参戦して、巨漢のボクサーを一撃で打ち倒してしまった伝説の空手家 本部朝基が、生涯こだわり続けた型だから何かあるに違いないと思うのです。

見た目が単純な型だからこそ奥深い口伝があり、その口伝をよりどころに、猛烈な鍛錬をつづけたであろう昔日の空手家たちの息づかいに思いをはせ、そこはかとないロマンを感じるのです。

☆写真は本部朝基 演ずるナイファンチ初段。ウィキペディアより引用させて頂きました。


沖縄に、今も密かに伝承される古流の型にこそ、空手の真実の姿がある、と思っている方
ポチッとお願い致します!

人気ブログランキングへ


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。